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有機物分解菌を使用した糞尿処理設備の評価
(株)バイオメイクの微生物資材 S30使用
場所
鹿児島県大島郡和泊町谷山
和泊町役場 花き振興課(実験農場)
処理能力
糞尿10立方メートル/日
最終処理
液肥として農家に供給
写真:和泊町実験農場
→
写真(担当者:山本課長)
処理フロー
糞尿受け入れ
(バキューム車で収集)
↓
返送汚泥
受け入れ槽
(槽容量=50立方メートル)
↓
固液分離
→堆肥化
↓
第一処理槽
(槽容量=80立方メートル)
↓
第二処理槽
(槽容量=80立方メートル)
↓
第三処理槽
(槽容量=180立方メートル)
↓
第四処理槽
(槽容量=180立方メートル)
↓
液肥
経 緯
本設備は、本来酵素で糞尿を醗酵分解処理する目的で設置した。
しかし下記の問題点を解決できなかった。
(1)ランニングコストが高い。
酵素購入費=年間200万円
電力費用 =年間200万円
(2)臭気が強い
設備全体に臭気が漂う状態が改善されない。
(3)蝿の発生
固液分離後の汚泥に無数の蝿が発生する。
処理槽のスカムに大量のウジが発生する。
(4)余剰汚泥の発生
処理槽の底部に黒色の汚泥が畜積する。
平成10年3月にS30を投入後、下記の効果を得た。
(1)ランニングコストが低滅した。
有機物分解菌は初期投入のみで運転を行っている。
電力費用=返送汚泥用のポンプのみで他の機器類はない。
(2)臭気の軽滅
設備全体の臭気は殆ど気にならなくなった。
(3)蝿の発生
蝿、ウジの発生量は大幅に減少した。
(4)余剰汚泥の発生がない
酵素処理で発生していた汚泥は、第四処理槽底部に殆ど見られない。
(5)液肥の評価
野菜類の生育に効果が認められる。
■
平成12年11月1日試料の計量分析表
分析項目
-
PH(摂氏22度)
8.0
BOD(ミリグラム/リットル)
163
SS(ミリグラム/リットル)
216
全窒素(ミリグラム/リットル)
965
全りん(ミリグラム/リットル)
53.9
※大腸菌群数(個/ミリリットル)
0
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